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イギリスの田舎町に住むベネット家、それぞれ個性的な5人姉妹だが、次女エリザベス(愛称リジ―がこの小説(高慢〜)のヒロインだ。とてもチャーミングで作家自身も彼女がいちばん好きであったとか。だがよーく考えてみるとリジ―の性格は正統派ヒロインのそれでは決してないのだ。非常に聡明、知的でありながら、簡単に口先だけの軽薄な男を信用してしまったり、自分に対して侮辱的な発言をしたというだけで、恋人になるはずの男性を高慢と決め付けたり。 かなり複雑で矛盾したところがまた彼女の魅力のひとつなのでしょうね。そして、一方の主人公ミスターダーシーも彼女に劣らず複雑な部分を多くもっている。非常にプライドが高く、卑しい身分の人間を侮蔑的な目でみる男、こういうといかにも鼻持ちならぬ人間のようだが、エリザベスに惹かれ、一途に愛するその姿は世の女性から見るとやはり、理想の恋人なのでしょう。 嫌っていたはずのかれをいつから愛するようになったのかと聞かれて、彼女はこんな風に答えます。「さあ、いつからともなく、自分でもよくわからないくらい。きっとあの美しいペンバリーのお屋敷を見たときかしら」と。(ダーシーはペンバリーに美しい邸宅を持つ若き大富豪なのです。)このユーモアたっぷりの答えに 思わずわらってしまいました。温厚で愛想の良いビングリーと美人で温和な長女ジェーン。そして母親に言わせるとつむじ曲がりのリジ―とちょっと気難しくて第一印象のよくないダーシー。 この二組の恋が美しいイギリスの田園風景をバックに展開されます。 この風景描写にかんしては特に何も描かれていないのに読者の想像力にこれほどまで訴えかけるのは驚きです。事実ページの大半は主人公たちの会話であり、さりげない日常が鋭い観察眼によって描かれているだけなのですから。たぶんにBBC制作のドラマの影響が大きいのでしょう。ゆったりとした時間の中でイギリス流恋愛を知るのもまたちょっとした贅沢なのでは? 次回は主人公たちの心惹かれるせりふについてです! |
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